M-1グランプリ 2006

今年も来ましたね、漫才頂上決戦！
しかし気になっていたのは審査員が得点を入力した後、よく紳助さんが松本さんに苦笑していたんですが、何だろう？と思っていたら得点が一緒だったんですね。なるほど。

・POISON GIRL BAND:うーん。やっぱりこのコンビがトップバッターてのは不利だよなあ。このコンビのような変化球は6、7、8番目ぐらいが良いと思うんですよ。マグロ履きだしたのは面白かったけど、やっぱりちょっと遅かったかなあ。ポイズンって4分だと不利ですよね。10分ぐらいだともっと面白いんですけどねえ……。管理人採点:70点
・フットボールアワー:やっぱり元王者は強いなあ。｢強い｣ってのは｢4分間の使い方を分かっていて面白い｣と言う事でして。最初の岩尾の主題歌伴奏で上手い具合に客席がザワザワしだしたんですよね。岩尾がツッコミを促すところで完全に客席を掴みましたし……やっぱり強いなあ。最後のオチで｢たしかにそうかもしれん!｣でフリが利いてて上手くまとめたのも高評価です。ただ、松本さんの｢後藤君、『どや顔』でボクを見るのやめてもらえんかなあ｣には笑いましたね。やっぱり後藤得意気な顔でやんの(笑)管理人採点:95点
・ザ・プラン9:うーん。やっぱり｢5人だからのネタ｣ではなく｢大人数のネタ｣なんですよねえ。｢コグマ｣とか｢財布落とした人｣とか別に無くても良かったしなあ。最後のオチも二人で充分だったしなあ。｢5人でなければならないネタ｣だから｢5人｣なんだ、ってのが見たいんですよ、ハードル高いけど。あと4分間を5人で割るから一人平均喋る時間が一分も無い(240÷5=48秒)んですよ。だから余計散漫になったというか……。ここも4分短いなあ……。それでも一時期｢ツッコミが一人って大変じゃないのかなあ｣と思っていたんですが、今回を見る限りこのスタイルのままの方が良いのかなあ？それから今田さん、ビバヒルのディランをフってくれてありがとう。本当にね、ディランはできるかぎり多くの人達に見て欲しい(笑)管理人採点:85点
・麒麟:面白いんですよ。｢スティックパン｣は吹き出しました(笑) でも｢ガッツの解説｣のくだりがちょっとダラダラしてたかなあ。ただ一つ引っ掛かったのは一番面白かったのが田村の｢お前がしっかりせえよ麒麟は！｣というのはちょっと。練りこんだネタよりも田村の魂の叫びの方が面白いのは良いのか？管理人採点:94点
・トータルテンボス：｢忍びねえなあ｣｢かまわんよ｣のやりとりは良かったですねえ。｢トンコツ｣のイントネーションはツボでした。あと｢店長さんの所作に生かしたまえ｣｢熱かったろうに｣とか言葉のチョイスが巧みでしたね。やっぱりこの二人は東京吉本では群を抜いて実力がありますね。管理人採点90点
・チュートリアル:流石の男前変態徳井、面目躍如(笑)いや～……面白かった。チュートリアルで｢大笑いした疲労感｣を初めて感じましたね。｢おい、オーナー？｣｢昼は漫才して、夜はポン酢冷やしてか｣はツボでしたね。いかん、面白かったしか書く事が無い。管理人採点:95点
・変ホ長調:判断に困るなあ(苦笑)このコンビをどう評価するか、で自分のお笑いセンスを計られてるようで如何ともしがたい。｢フジテレビの女子アナになったら(ヒルズ合コン)に行けるらしいで｣｢高橋英樹の娘やったらフジテレビの女子アナになれたのになあ｣｢お天気、踏み台にしてはる人｣｢(渡鬼は)徐々にレギュラーメンバー減ってるし｣｢(橋田が)冷静な判断が無くなるなあ｣……なんというかツボにはまった言葉は多いんだよなあ。あとここも4分間は短過ぎる。あ、｢初のアマチュア決勝進出｣ばかり取り上げられてますけど、決勝に出た芸人の中で一番年上なんじゃないの？管理人採点:80点
・笑い飯:面白いんですよ。が、漫才4分トータルで見るとうーん……。チュートとかフットとか麒麟とか、今回決勝に行った三組は全て4分間一つの題材だけで押しているんですよ。ところが笑い飯は4分を2つのネタで割ったから印象が薄くなってしまったんですよね。前半部はちょっと長かったかな……という気がするんですよ。西田さんの｢30過ぎてるけどだいぶ早い段階で見失ったで｣には笑いました。でもWボケなのでひねったツッコミをするよりはパン!パン!パン!と短く小気味良い、シンプルなツッコミを重ねる方が良いと思うんですよ。おにぎりネタになってからは流石の笑い飯だったんですが。しかし、一点差かー。管理人採点:89点
・ライセンス:ギリギリ間に合って良かったなあ。よくあるドラえもんネタでしたが……表現力は上手いんですよね。｢お前はアホか死ね｣は良いフレーズでしたね。ドラえもんが後ろ毛を触っていたのには気付かなかったなあ……。管理人採点:84点

決勝。
審査員一致というのはわかる気がします。
徳井くんが｢行きずりの女と寝たよ！｣と言った時に｢チュートで決まったな｣と思わず呟きましたからね。
他の2組も面白かったんです。
でも、ビシッと決まったフレーズがあったチュートリアルが完全に一歩抜け出しましたからね。
決勝のチュートリアルの漫才が終わった時、去年までは審査員が頭を抱えたりするんですが、今年は全員が｢決まった｣という顔でしたからね。

総評は……今年は審査員の言うとおりだったかなあ。
紳助｢(麒麟まで終わったところで)スゴイ有効打が無い｣
松本｢途中で、自分たちもわかってたんじゃないですかね｣
洋七｢『行きずりの女』、これで決まった｣
本当にこのとおりだったと思いました。
一つ気になるのは麒麟と笑い飯が高値安定し過ぎてなかなかターボチャージャーが作動し辛くなってるんですよね……。麒麟は｢小説要素｣笑い飯は｢ええ土ー！｣ネタがあまりにも高い壁になってしまっているんですよね……。
チュートリアル、本当におめでとうございます。
……ちちんぷいぷいは上手い事抑えたなあ。
年明け早々にチュート司会のぷいぷい特番やるんですよね。

それからスタッフさん、お願いだから漫才中のカメラは定点カメラでお願いしたい。
……ちなみに管理人は徳井に対して全世界の女を抱いても良いと思っています
。どんなブスな女性に対しても優しいんですよね。それに変態だし(ヲイ)