嫌われ松子の一生 第五章｢愛を乞う逃亡者｣

人を殺した松子。また新しい男が松子の前に……。

理容師の島津の元に転がりこんだ松子。
二人で暮らして行くうちに、いつしか心が惹かれあい、そして周囲の目もそうなっていく。
何と言うか、切ないシーンですよねえ。
松子が人を殺した、と知っているからこそ「ああ、この幸せは長く続かないんだろうなあ」と気付いてしまうんですよね。
今までなら「何故この恋がダメになったんだろう」と思ったんですが、今回は最初から壊れる事がわかっているだけに切ないですよね。

松子は綾乃の墓参りに。
……つがいで鳥を飼ってきた島津がまた切なくて。
墓参りをしていると赤木と再会。
……そうか、こうやって赤木と別れるのか。
見ていて辛いなあ……。
なんで別れなきゃいけないんだろう。

東京に戻った松子は、島津の見てる前で警察に捕まる事に。
島津「オレ、いつまでも待ってるから！」……ああ、この言葉があるから松子はまた……。


……しかしなんで赤木に甘えなかったんだろうか。
やっぱり島津に出会っていたからだろうか。
もっと早く、島津に出会う前に赤木と会っていたら。
そう思わずにいられません。