わたしたちの教科書 第一部

そんなわけでまさかまさかの第一部完。
いや～……｢珠子の戦いはこれからも続く！菅野美穂の次回作に御期待ください｣とか言い出すんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたわ。

しかし……裁判か。
なんというか……裁判が起こった段階でもう勝者が誰一人いなくなっちゃったんですよね。
おそらく裁判は学校側が勝つとは思うんです。
元婚約者も｢勝てる｣と確信してますし……おそらく珠子が集めた証拠は｢珠子の強要もしくは誘導尋問による供述｣とかやって無効にするんだろうなあ……。
とりあえず裁判に副校長の息子を引っ張り出してこないとどうしようもないんだろうなあ。
そして、パンドラの箱が開くんだろうなあ……。
学校はマスコミから格好のターゲットにされるんでしょうね。
それで副校長の家庭環境及び過去、大城の過去、吉越の裏稼業……これ、書かれた段階で大ダメージになるでしょうね。
……まあドラマだからそんな展開にならないかな？と思いつつ、そういった件が無ければ伏線ほったらかしになっちゃうんだろうなあ～と思ってみたり。
そうなりゃ学校ズタボロだしねえ。
……あ、八幡先生が首謀者だったら怖いなあ。
剣道少年を本人の知らないうちに操っていたりして……って古畑任三郎FINAL 今、甦る死かっ。
まあ何にせよ、既に時が流れてしまってるから当事者であるべき生徒たちにとっては過去の話、自分とは無関係な話になっちゃってるのかなあ……。
｢今更言われても……知らないよぉ｣とかいった心境になってるとしたら……最悪だよなあ｡
でも、だ。
首謀者の剣道少年が魘されちゃってるしねえ。
もし剣道少年が裁判所に現われて｢いじめを行った｣と証言したとしたら。
｢学校側がいじめを隠した｣という印象だけは残るんだよなあ。
例え｢中学生なので証言に信憑性が無い｣と判断されたとしても。
｢どうせイジメを隠したんだろう｣という印象だけは、ねえ。
裁判で責任は無いと判断されたとしても、世間はそう見ませんよね。
電気屋を借りきったマイコーVSマッドドッグの裁判のように、ねえ。

珠子も珠子で｢あの子が死んだのはいじめのせい学校のせい、だから私は悪くない｣という感情で動いているんじゃないかという印象しかないんですよね。
もし珠子が裁判で負けた場合は｢死んだのは珠子のせいだ｣という認識をせざるをえないだろうし……むむむ、むむむ。

もし、この裁判が終わってから｢勝利｣を手にする人物がいるとすれば､弁護士事務所だけなんだろうなあ。
本当に……この話のどこに希望を見出せば良いんだろう？