わたしたちの教科書 ｢最終話感動のラスト!!希望の明日へ｣

今回でこの物語もラスト。
そして2007春ドラマもラスト。
いったいどこへ降り立つのでしょうか。

朋美の口から語られた真実。
……まあ、1年以上それを黙っていて、なおかつ兼良とも上手くやっていったんだから……簡単に同情はできないよなあ。
最終的には心を閉ざしてしまったけど……。
どう言ったら良いのか……ねえ。

兼良や朋美を見ていて思うのは、｢他人を攻撃する事のみがコミュニケーション｣という事かな？
だって別に｢気持ち悪い｣という必要は全く無いんだもんねえ？
それを言って｢他者への攻撃｣を｢共感｣することでしかコミュニケーションを取れないんだろうなあ……と。
考えてみれば｢イジメ｣ってのも特定の人間を攻撃する事によって仲間意識、共感意識を持つことになるわけだし。
他人が少しでも間違ってる所を最大限に拡大して自分が優位に立つと言うか……。
雨木息子もそういう意味では｢暴力｣でしかコミュニケーションを取れないのかなあ？

しかし……。
雨木息子が｢金八先生なら生徒の身代わりになるはずだ｣とか言ってるけど……金八先生はそんなこと言わないと思いますよ。
何故なら｢アナタが人を傷つけないように努力する｣のが金八先生だと思いますので。
例え身代わりになっても刺した人間が｢人を刺した｣のは変わらないわけですから。

そして、明日香の死を忘れないためにHRで取り入れることにした先生方。
なんつーか……雨木息子の言う｢祭り上げ｣にもなっているような気がしなくも無い。
また生徒達の意見がまあ希望に溢れて眩しくて……。
いつまでその輝きを保てるかな、と。
兼良みたく、一度壁にぶち当たった時にその意見を保てるかな、と。

しかし明日香……事故だったか……。
つか朋美と話してる段階で死亡フラグ立ちっぱなしだったもんなあ。
やべ、落ちるぞー……と思っていたらあっさりと、確実に落ちていったもんなあ……。
本当に何故死ぬまで希望を失わなかったんだろうなあ……。
｢私が死んでも悲しむ人はいない｣……どうやらその見通しは誤りだったようですね。

まあ、一番悲しいのは明日香の陰に隠れてないがしろにされてしまい、最終回ではみんな明日香を虐めたり助けられなかったりして後悔してるけど、自分には一切思いを馳せられていないポーちゃんだよなあ。
ここまでみんなしてポーちゃんに対して何も考えていないとは思いもせなんだ。
そりゃ死んだ人をないがしろにしちゃいけないけど、生きてる人をないがしろにするのも悲しいだろうに……。